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【プルトン考察2】方舟マクシムに秘められた伏線!プルトンは月へ帰る宇宙船【ワンピース考察】
前回、古代兵器プルトンは悪魔の実を食べた戦艦であり、海を航行できないと考察した。ならばなぜ、かつての船大工は海に沈む船を作ったのか。そこには海を走る以外の目的があったのではないだろうか。プルトン考察第二弾では、古代兵器プルトンの真の目的を考察する。
古代兵器プルトンには「真の目的」がある。
世界を滅ぼす古代兵器の「真の目的」
魚人島編にて、古代兵器ポセイドンの正体が「海王類と話せる人魚=しらほし」であると判明した(66巻649話)。このポセイドンしらほしの能力について、母オトヒメは次のように説明している。
オトヒメ「人を救おうとすれば 幾千もの命を救える愛の力…!! 悪意を持てば「世界」を海に沈めてしまえる程の この世で指折りの恐い力…!!」 (ワンピース63巻626話)
この言葉から、古代兵器には以下のの2つの用法があると考えられる。
* 悪用法:「世界を滅ぼす。」
* 真の目的=「 」
このことは、古代兵器プルトンにも当てはまる。「プルトン」の名が初めて登場した際、以下のセリフが描かれた。
ミス・ダブルフィンガー「目的がどうあれ人を殺める事ができる物を……武器と……そう呼ぶのよ」 (ワンピース21巻192話)
本編に「プルトン」の名が初めて登場したシーンの直後にこのセリフが描かれていることから、古代兵器プルトンを暗示していることは明らかだろう。
つまり、古代兵器プルトンは他に目的があるが、殺傷能力を持つために「兵器」と呼ばれているということである。
ならば、古代兵器プルトンの「真の目的」とは何だろうか。
古代兵器プルトンには世界を滅ぼす以外の「真の目的」がある。
悪魔の実を食べた古代兵器プルトンは空を飛ぶ?
古代兵器プルトンが「空飛ぶ船」であるという伏線
第一弾で見てきたように、古代兵器プルトンが悪魔の実を食べた戦艦であり、海を航行できないとすると、プルトンは空中を移動すると考えるのが自然であろう。
古代兵器プルトン編には「船が空を飛ぶ」という伏線がいくつか見られる。
* アラバスタ葬祭殿のレリーフに空飛ぶ舟(22巻202話)
* 飛行能力を持つ悪魔の実「トリトリの実」(19巻169話)
* ピーターパンの空飛ぶ船
* サニー号のクー・ド・バースト(45巻439話)
プルトンのポーネグリフが存在したアラバスタの葬祭殿に描かれたレリーフである。ここに海上を飛ぶ船が描かれている。
また、葬祭殿のレリーフにはファルコンとジャッカルも描かれていた。ファルコンといえば「ハヤブサのペル」の「トリトリの実モデル ファルコン」であるが、世界に5種しかない飛行能力を持つ悪魔の実であると説明された。ファルコンが葬祭殿に描かれていることから、この実は代々アラバスタに存在したのだろうか。だとすればプルトンに関係するという可能性は十分にある。
さらに、アラバスタ編に「ピーターパン」のモチーフが多様されていると以前の記事にも書いたが、ピーターパンのストーリー終盤には妖精の粉で空を飛ぶ海賊船が登場する。
アラバスタ編のラストには「空飛ぶ船」は描かれなかったが、アラバスタ編と対応する「W7&エニエス・ロビー(プルトン編)」のラストでは麦わらの一味の新しい船「サニー号」が「クー・ド・バースト」で空を飛んだ。そのサニー号とは、プルトンの設計図の内容を知るフランキーが設計した船である。
このように、プルトン編に「空を飛ぶ船」の伏線が描かれていることから、プルトンは「空飛ぶ戦艦」であると考えられる。
古代兵器プルトンは悪魔の実を食べた「空飛ぶ戦艦」である。
古代兵器編には兵器の正体「そのもの」が既に登場している!
古代兵器ポセイドンの正体を暗示するもの
古代兵器プルトンの真の目的を考察するに当たって、再び古代兵器ポセイドンを考えたい。
魚人島以前のエピソードに「ポセイドン」の正体、能力、用途に一致するキャラクターが描かれていたことに気づいただろうか。
ウォーターセブン編に登場した人魚の「ココロ」である。
人魚姫しらほしとココロには、「人魚」という共通点だけでなく、様々な一致がある。
海王類と話せるしらほしと同じように、ココロはエニエス・ロビーへ向かう海列車の中でカエルの「ヨコヅナ」と会話して周囲を驚かせた(39巻375話)。さらに、エニエス・ロビーでは溺れる麦わらの一味の命を救った(44巻423話)。
ならば、古代兵器ポセイドン編である「空島編」にもプルトンの能力と用途を表したものが存在しているのではないか。
古代兵器プルトンの真の目的は方舟「マクシム」にヒントあり
古代兵器プルトンと方舟「マクシム」
空島編で「空飛ぶ船」といえば、ゴッド・エネルの方舟「マクシム」である。実は古代兵器プルトンと方舟「マクシム」には多くの共通点がある。
「島一つを跡形もなく消しとばす」とされた古代兵器プルトンと同じように、方舟「マクシム」の作り出した雷雲はエンジェル島を跡形もなく消し飛ばした(31巻294話)。
さらに、古代兵器プルトンを手に入れようとしたクロコダイルは、プルトンを所持することで「ユートピア(理想郷)」を作ろうとしていた(18巻165話)。一方、エンジェル島を消し飛ばした雷雲はマクシムの機能「デスピア」によって作られた。
「ユートピア」と「デス(ト)ピア」は反対の意味を持つ言葉であるが、クロコダイルがプルトンを利用して目指したのは「夢の様な国(21巻193話)」であり、エネルがマクシムを利用して目指したのは「夢の世界=月(29巻274話)」であった。
古代兵器プルトンの真の目的
人魚のココロの「人命救助」が古代兵器ポセイドンの真の目的を表していたことを考えると、方舟マクシムの用途が古代兵器プルトンの真の目的を暗示していると考えられる。
方舟マクシムの用途とは何か。
エネルがマクシムを作った目的は「限りない大地(フェアリーヴァース)=月」へ還るためであったから、古代兵器「プルトン」の真の目的もまた、「月へ帰る」ことであり、その正体とは「宇宙船」であると導き出せる。
古代兵器プルトンと宇宙船
エネルの方舟マクシムは扉絵シリーズ「エネルのスペース大作戦」で実際に月へ到着した(44巻482話)。この扉絵が描かれたのはプルトン編「エニエス・ロビー」であり、タイトルは「帰ろう」である。
また、ウォーターセブンではプルトンが暴走した際の抵抗勢力として設計図が残されていたが、それを受け継いだ船大工トムの造った暴走海列車は「ロケットマン」と名付けられた。由来は実際の機関車「ロケット号」から取ったとされているが(39巻SBS)、プルトンを暗示する海列車にあえてこの名をつけたのには意味があるのではないか。
さらに、アラバスタ編19巻の扉には宇宙服を着たルフィが描かれている。ちなみに、21巻の同じ場所にはポセイドンを暗示する「mermaid」の文字もある(ウラヌス考察参照)。
このように、プルトン編には宇宙を連想させるヒントがいくつか見られる。この考察では、誰が何のために「月へ帰る」のかという疑問が残るが、それは次回以降の記事で考察する予定である。
古代兵器プルトンの真の目的は「月へ帰る」ことであり、その正体は宇宙船である。
以上、古代兵器プルトンが作られた「真の目的」について考察した。次回、プルトン考察第三弾では古代兵器プルトンの機能に注目する。
「古代兵器プルトン」考察シリーズ目次
* 【プルトン考察1】悪魔の実を食べた戦艦!!? 他の古代兵器から考える「プルトン」の正体【ワンピース考察】 https://youtu.be/p6NqEnwWRCo
* 【プルトン考察2】方舟マクシムに秘められた伏線!プルトンは月へ帰る宇宙船【ワンピース考察】 https://youtu.be/1FuVHTi3g4s
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