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【最終回考察】Dの意志の正体とその本当の意味!Dの引き起こす巨大な戦いとは【ワンピース考察】
ワンピースにおいて最も重要な謎の一つである「Dの意志」。ワンピース最終回の考察の第一弾として、Dの意志の正体についてワンピース原作における記述から考察する。
白ひげの言葉から考える「Dの意志」の正体
「Dの一族」の正体とその思想「Dの意志」を探るヒントとして、頂上戦争の際の白ひげの発言は極めて重要な内容を含んでいる。
“血縁”を絶てど あいつらの炎が消える事はねェ そうやって遠い昔から脈々と受け継がれてきた そして未来…いつの日か その数百年分の”歴史”を全て背負ってこの世界に戦いを挑む者が現れる。
センゴク…お前達「世界政府」は…いつか来る…その世界中を巻き込む程の”巨大な戦い”を恐れている。
興味はねェが…あの宝を誰かが見つけた時 世界はひっくり返るのさ 誰かが見つけ出す その日は必ず来る “ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”は実在する。 ONE PIECE 尾田栄一郎 59巻576話
このセリフを「Dの意志」を中心に言い換えると以下のようになる。
* 「Dの意志」とは遠い昔から受け継がれてきたものである。
* 「D」を継ぐ者は数百年分の歴史を全て背負って世界に戦いを挑む。
* 「Dの意志」が起こす世界中を巻き込む程の「巨大な戦い」を世界政府は恐れている。
この白ひげのセリフと同じ内容がシャボンディ諸島でのロジャー海賊団の副船長シルバーズ・レイリーとの会話に登場する。以下、レイリーの発言からDの意志の正体を探る。
ロジャーの言葉から考える「Dの意志」の正体と目的
「Dの意志とは何か」と問うロビンに対し、空白の100年を含む「歴史の全てを知った」とレイリーは答える。そして、続くセリフが以下である。
我々もまた “オハラ”もまた 少々急ぎすぎたのかもしれん
キミ達に今ここで歴史の全てを私が話しても 今のキミらには何もできやしない
ゆっくりと世界を見渡してその後に導き出す答えが我々と同じとも限らない ONE PIECE 52巻507話
このレイリーの言葉は「歴史の全てを知る」→「何らかの答え(行動)」という図式で白ひげのセリフと共通している。すなわち、白ひげのセリフにおいて主語は「Dの意志」であり、レイリーのセリフにおいては「ロジャー海賊団」及び「麦わらの一味」というように「D」を名に持つロジャーとルフィという個人に落とし込んでいる。
* 「Dの意志」:歴史を知る→世界に戦いを挑む
* ロジャー海賊団:歴史を知る→大航海時代を作る(少々急ぎすぎた)
* ルフィ:歴史を知る→???(現時点では何もできない)
ロジャーは「世界をひっくり返す」ために海へ出たとされている(61巻603話)。「世界をひっくり返す」とは白ひげのセリフから「巨大な戦い」の結果であるから、Dの名を持つロジャーは、世界中を巻き込む程の「巨大な戦い」を起こし、世界をひっくり返そうとしていたことになる。しかし、当時はまだ時期が早く、「世界に戦いを挑む」という答えは出せずに自首することで大航海時代を引き起こし、その意志を次世代へと託した。
この意志を継いで、世界中を巻き込む程の「巨大な戦い」を起こすという答えを出すのが主人公モンキー・D・ルフィであるということをレイリーのセリフは表しているのである。
以上のことから「Dの意志」とは次のようにまとめられる。
「Dの意志」の目的は 世界中を巻き込む「巨大な戦い」によって「世界をひっくり返す」ことである。
「D」が引き起こす 世界中を巻き込む程の「巨大な戦い」と革命軍
それでは、「Dの意志」である「巨大な戦い」とは何か。冒頭に挙げた白ひげの発言が頂上戦争時のものであることから、Dの意志が引き起こす巨大な戦いとは、世界政府を倒す戦いにヒントがあると考えるのが妥当である。
「世界政府を倒す」というワードから思い浮かぶのは「世界政府を直接倒そうとする力」であるという革命軍であろう(45巻432話)。革命軍総司令官ドラゴンもやはりDの一族である。とすればDの引き起こす巨大な戦いとは革命軍の動きと一致すると予想される。
Dの意志を継ぐモンキー・D・ドラゴン率いる革命軍の思想とは「自由と平等の世界を目指して世界政府を打倒する」ことであるから、Dの意志もまた「自由」や「平等」のために「巨大な戦い」を引き起こし、世界政府を打倒しようとしているのではないだろうか。
ドラゴンがゴア王国に訪れた際、以下の言葉を叫んでいる。
自由の為 共に戦う意志のある者は この船に乗れ!!! ONE PIECE 60巻587話
ここであえて「意志」という言葉が使われていることから、ドラゴンのこの言葉こそ「Dの意志」そのものであると考える。
「Dの意志」とは「自由」の為に戦う意志である。
「Dの意志」と かつて栄えた「巨大な王国」の思想の共通点
Dの名が世間に触れることを世界政府が危惧していたように、革命軍の思想もまた世界政府によって危険視されている(ワンピース16巻142話)。ワンピース作中にはもう一つ危険視されている思想がある。それが、かつて栄えた「巨大な王国」の思想である。
世界政府が恐れているもの。
* Dの意志の引き起こす「巨大な戦い」(59巻576話)
* 革命軍(ドラゴン)の思想(16巻142話)
* かつて栄えた「巨大な王国」の思想(41巻395話)
ここまで「Dの意志」が革命軍の思想と共通することを述べた。ならば、この2つの思想はかつて栄えた「巨大な王国」の思想とも共通するのではないか。オハラの考古学者クローバーが五老星に対し、以下の発言をしている。
おそらく後に「世界政府」と名乗る連合国の前に敗北を悟った彼らは その思想を未来へ託そうと全ての真実を石に刻んだのじゃ それこそが現代に残る”ポーネグリフ”!!! “古代兵器”は確かに世界を脅かす!!! だが!!それ以上に歴史と共に呼び起こされるその王国の”存在”と”思想”こそが お前達「世界政府」にとっての脅威なのではないか!!! ONE PIECE 41巻395話
かつて栄えた巨大な王国は何らかの「思想」を未来へ託そうとポーネグリフに歴史を刻み、その王国の残した「思想」こそが世界政府にとって脅威であるというのである。同じように「D」の名を持つ者たちも何らかの思想=意志を受け継がせており、世界政府の脅威となっていることから、かつて栄えた巨大な王国の思想とDの意志とは共通のものである可能性が高い。
そうであるならば「D」の受け継ぐ思想は世界政府が誕生する以前から存在していたことになる。ここが最も重要である。Dの意志の引き起こす「巨大な戦い」とは革命軍の行動のように単に「世界政府の打倒」ではない。よってDの意志が引き起こす「巨大な戦い」には別の意味が込められているのではないだろうか。
「Dの意志」とは世界政府が誕生する以前から存在しており、
「Dの意志」の引き起こす「巨大な戦い」とは 世界政府の打倒ではない。
「D」が引き起こす 世界中を巻き込む程の「巨大な戦い」の本当の意味
「巨大な戦い」と頂上戦争
それでは、「世界政府の打倒」以外に世界政府が恐れるというDの意志が引き起こす「巨大な戦い」とは何か。その伏線は、やはり頂上戦争の中に隠されている。
頂上戦争の始まりのシーンを思い出してほしい。白ひげのグラグラの実によって引き起こされた「海震」とそれに伴う「津波」が印象的に描かれている。センゴクはそれを「世界を滅ぼす力」と表現しており、頂上戦争は大災害から始まるのである。
ワンピース57巻552話
さらに頂上戦争の終わりには、その「グラグラの実」の能力を黒ひげが奪い、「この世の全てを思い通りにできそうだ」と発言している(59巻578話)。
このように、頂上戦争という巨大な戦いは「グラグラの実」による「津波」という大災害に始まり、「この世の全てを思い通りに」することで終わる。これはDの意志の引き起こす「巨大な戦い」を表しているだろう。Dの引き起こす巨大な戦争とは「大災害」によって始まり「世界を思い通りに作り替える」ことであろうと考えられる。「グラグラの実」=「世界を滅ぼす力」、そう「古代兵器」を使用することによって。
* 頂上戦争:グラグラの実→この世の全てを思い通りにする
* 巨大な戦い:古代兵器→世界を思い通りに作り替える
巨大な戦いとは「巨大な災害」の隠喩(メタファー)である。
Dの引き起こす「巨大な戦い」が災害を表すであろうことはワンピース作中に伏線が多数存在する。
アマゾン・リリー元皇帝のグロリオーサは頂上戦争という「巨大な戦い」を「巨大な嵐」と表現していた(59巻582話)。また、トラファルガー・ローの「”D”はまた必ず嵐を呼ぶ」という発言(60巻591話)もやはり、Dの意志が「嵐」を巻き起こすことを表しているだろう。
さらに、白ひげの「巨大な戦い」というセリフが描かれた59巻576話の扉絵にもそれを裏付けるような絵がある。
フランキーの服には「METAL」とあり、ブルックの服には「メタボ」と書かれている。ロビンの服の文字は「…taph…」と隠れているが、先の2人から考えれば文字の頭にくるのは「meta」であると分かり、「metaph…」だとすれば、そこに書かれているのは「metaphor=隠喩」である。
つまり、この576話に何かしらの隠喩が隠されていることのヒントだとすれば、それが「巨大な戦い=災害」である可能性は十分にある。
「巨大な戦い」で世界を作り変える。
「古代兵器を使い 世界を思い通りに作り替える」といえば、ワンピースの世界において海を4つに分けるレッドラインとグランドラインの破壊以外に考えられない。「自由」を求めるDの意志にとって、一番自由を阻んでいる存在はレッドラインとグランドラインである。
しかし、自由のためとはいえ、世界を一周するような巨大な大陸を破壊すれば、大災害は免れないであろう。世界政府が恐れているというのはこの世界中を巻き込む程の巨大な災害である。
「Dの意志」とは かつて栄えた「巨大な王国」の思想を受け継ぎ、世界を4つに隔てるレッドラインとグランドラインを古代兵器によって破壊し、人々の自由を実現する意志である。
Dの意志と天竜人
ワンピース764話においてDの一族が「神の天敵」と呼ばれていることがコラソンのセリフから明らかとなった。同話では「神」=天竜人であると仮定した場合、Dの一族は「この世界の破壊」という天竜人に相対する思想を持つとも明かされている。
よって、ここでの考察と照らし合わせるならばDの一族の思想とは「この世界の破壊」=「グランドライン及びレッドラインの破壊」であると考えられる。
また、「天竜人に相対する思想」とされていることから、天竜人の思想とは4つに隔てた海を利用した世界の支配を持続させるというような思想となるだろう。
天竜人とは「この世界の創造主の末裔」とされており(ワンピース52巻503話)、「創造主」が旧約聖書創世記における「神」のような存在を表しているとすると、天竜人とはグランドライン及びレッドラインを作った天地創造の神である可能性が高い。この天地創造がワンピースの世界においてどの時期に行われたかは定かではないが、空白の百年より遥かに昔の出来事であろう。
天竜人とDの一族の関係を表すと以下の様になる。
天竜人:世界の創造主の末裔=ワンピースの世界を創造した神の血を引く者
Dの一族:(4つに隔てられた)世界の破壊という思想を受け継ぐ者
以上、「Dの意志」の正体に関する考察でした。
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